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Messages APIを使ったさくらのAI EngineとClaude Codeの連携

目次
  1. はじめに
  2. Messages APIとは
  3. セットアップ手順
    1. 事前準備
    2. ステップ1:さくらのAI Engineでアカウントトークンを取得する
    3. ステップ2:環境変数を設定する
    4. ステップ3:Claude Codeを起動する
    5. 設定を永続化する
  4. まとめ

はじめに

以前、さくらのAI EngineとClaude Codeを連携させる方法として、さくらのAI Engine × Claude CodeではじめるAgentic Coding | さくらのナレッジ を紹介しています。

こちらの記事では、Claude Codeとさくらのエンドポイントの間に claude-code-router というOSSのミドルウェアを挟む必要がありました。追加パッケージのインストール、設定ファイルの作成、専用コマンド(ccr code)での起動などそれなりに手間のかかるセットアップでした。

先日の実装により、さくらのAI EngineがAnthropicのMessages API互換エンドポイントを提供するようになったことで、Claude Codeをそのまま・設定変更だけで・追加インストールなしで、さくらのインフラ経由で動かせるようになりました。今回の記事ではその使い方について説明を行います。

Messages APIとは

Messages APIは、AnthropicがClaudeモデルと通信するために定めた公式のAPIインターフェースです。Claude Codeを含むAnthropicのすべてのクライアントは、内部でこのMessages APIを使ってモデルにリクエストを送っています。

リクエストの形式はシンプルで、messages 配列に会話の履歴を渡すと、モデルが応答を返す構造になっています。

# Messages APIのリクエストイメージ
{
  "model": "claude-opus-4.7",
  "max_tokens": 1024,
  "messages": [
    {"role": "user", "content": "こんにちは"}
  ]
}

エンドポイントは POST /v1/messages です。 また、Claude CodeなどのクライアントではベースURLを切り替えることができ、 これを利用して通信先を変更する仕組みになっています。

セットアップ手順

それでは、このMessages APIを使って、さくらのAI EngineとClaude Codeを連携させてみましょう。

事前準備

事前に以下のものをご準備ください。

  • さくらインターネットの会員登録と、さくらののクラウドのプロジェクトの作成
    くわしくはサービスご利用の流れをご覧ください。
  • さくらのAI Engineの利用申し込み
    さくらのクラウドのコントロールパネルから申し込みます。詳しくはさくらのクラウドのマニュアルをご覧ください。
  • Claude Codeのインストール
    ターミナルで以下のコマンドを実行してください。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code

ステップ1:さくらのAI Engineでアカウントトークンを取得する

続いて、さくらのAI Engineを利用するときに必要となるアカウントトークンを取得します。取得手順は以下の通りです。

  1. さくらのクラウドのコントロールパネルにログイン
  2. ホーム画面からさくらのAI Engineのダッシュボードを開く
  3. 「アカウントトークン」メニューからトークンを生成する
    トークンの生成方法は、マニュアルの「アカウントトークンの発行」をご覧ください。

なお、生成したトークンは後で使いますので、コピーして安全な場所に保存してください。

ステップ2:環境変数を設定する

次に、Claude CodeとさくらのAI Engineを連携させるように環境変数を設定します。以下の2行を実行します。

export ANTHROPIC_BASE_URL="https://api.ai.sakura.ad.jp"
export ANTHROPIC_AUTH_TOKEN="<取得したアカウントトークン>"

ANTHROPIC_AUTH_TOKEN にはAnthropicのAPIキーではなく、ステップ1で発行したアカウントトークンを設定します。

ステップ3:Claude Codeを起動する

以下のコマンドでClaude Codeを起動します。

claude --model preview/Kimi-K2.6

以前に紹介した記事ではccr codeで起動していましたが、ここではいつものclaudeコマンドをそのまま使えます。

なお現時点では、今回ご紹介した方法で利用できるモデルはpreview/Kimi-K2.6のみとなります(つまり他のモデルを使う場合は従来のccr codeによる方法をご利用ください)。対応モデルは今後増やしていく予定です。

設定を永続化する

毎回 export するのが手間となる場合は、以下の内容を~/.claude/settings.jsonに追記してください。

{
  "env": {
    "ANTHROPIC_BASE_URL": "https://api.ai.sakura.ad.jp",
    "ANTHROPIC_AUTH_TOKEN": "<取得したアカウントトークン>",
    "ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL": "preview/Kimi-K2.6",
    "ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL": "preview/Kimi-K2.6",
    "ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL": "preview/Kimi-K2.6"
  }
}

まとめ

さくらのAI EngineがAnthropicのMessages API互換エンドポイントを提供するようになったことで、claude-code-router なしでClaude Codeをそのまま使えるようになりました。利用する際に最低限必要な変更はこれだけです。

export ANTHROPIC_BASE_URL="https://api.ai.sakura.ad.jp"
export ANTHROPIC_AUTH_TOKEN="<さくらのアカウントトークン>" 
claude --model preview/Kimi-K2.6

さくらのAI Engineは、生成AIアプリ開発に最適な、セキュアで柔軟なAPI基盤です。皆さまの生成AIアプリ開発にぜひお役立てください。

鶴岡 佑樹
制作者

さくらインターネット株式会社 クラウド事業戦略本部

鶴岡 佑樹

2024年4月に新卒としてさくらインターネットに入社。配属後はAppRunの開発を担当し、現在はAI Engineの開発に携わっている。

法林 浩之
編集者

さくらインターネット株式会社 コミュニティマーケティングチーム

法林 浩之

フリーランスで技術広報やコミュニティ支援などの業務に従事。さくらインターネットの業務は2015年から開始し、イベント運営や技術ブログの編集を担当。技術コミュニティ活動は日本UNIXユーザ会を中心に30年以上のキャリアを持つ。また、多彩なITイベントの企画・運営に携わっており、特にトークセッションの司会に定評がある。